2006年6月1日(金)〜6月4日(日)

八ヶ岳(赤岳)2,899m)  長野県

 

 今年は松下電器山岳会との合同例会を6月2日から4日にかけて八ヶ岳で実施した。

 1日に新門司港よりフェリーで大阪南港へ、そこからは高速を使って諏訪南ICへ、ここで松下電器山岳会と合流、一泊目は赤岳鉱泉で、山小屋には珍しく風呂に入れたのは、ありがたかった。翌日はいよいよ八ヶ岳の最高峰である赤岳へ、林の中にまだ残雪の残る道を登る。道は地蔵尾根をとり岩場の登りとなる、高度も上がり空気が希薄になって苦しい登りとなるが2,720mの稜線に出ると、展望が開け今までの疲れを忘れる。

 赤岳頂上(2,899m)からは少しかすんでいるが北アルプスの山々もよく見える。充分展望を楽しんだ後、阿弥陀岳を目指す、岩場を一旦下って中岳を越え、阿弥陀岳(2,805m)へ、ここでも十分に展望を楽しんで下山。小屋には珍しく豪華に大きな海老のてんぷらが4匹ものっていた。
                                       (
澤田眞次 記)

 恒例の松下電器山岳会との合同例会(6月2日〜4日)を八ヶ岳で行い、折角だから奥秩父の金峰山(きんぷ)〜瑞牆山(みずがき)へ足をのばした。
・1日に新門司港よりフェリーで大阪南港へ(2日朝着)、高速を名神〜中央と走って(途中至るところで道路工事があり、ノロノロの渋滞)、諏訪南I.Cを出て松下山岳会と合流し、赤岳山荘前に駐車。ポツン・ポツと降るか降らないかの中、赤岳鉱泉(宿泊)へと登る。

・3日(土):八ヶ岳最高峰の赤岳へ。林の中の登山路にはまだ残雪が凍り歩きづらい。行者小屋から地蔵尾根をとり岩場の登りとなる。高度も上がり地蔵ノ頭までは息も弾み、苦しい登りとなるが2,720mの稜線に出ると、展望が開けほっとした気分で今までの疲れを忘れる。赤岳天望荘横には10基ほどの風力発電装置が並び、山岳風景には溶け込まない違和感があるが、こんな山上の宿舎では熱源と電力確保は必須だろう。10:00赤岳頂上(2,899m)に着く。

 山頂からは少し霞んでいるが、まだ多くの雪を被った木曾御岳・乗鞍から、槍の先鋭な穂高など北アルプスの山々がずらりと並んで見える。天気も良くゆっくり展望を楽しんだ後、厳しい岩場を下って中岳手前の鞍部で昼食。(小生は文三郎道分岐で離脱)一行は中岳を越え、急斜面の登りが続く阿弥陀岳(2,805m)へと隊列が続く。(カメラでその動きを追うが、この斜面の下りは相当厳しそうだ。)

 下りは
文三郎道をとるが、ガラ場の次には長い鉄の階段が続き安全ではあるが、登りに使うと大変な労力を費やしそう…実際登ってくる人は所々で足を休めていた。行者小屋で全員合流し赤岳鉱泉に下山。宿には鉱泉の風呂があり汗を流して夕食。最近の山小屋は客の誘致も大変らしく食事の献立が良くおいしい。

・4日(日) 6:00下山、少し下った左前方の沢らしい所で、何か黒いものが動いている!…熊だっ、じっとこちらを伺っている…カモシカかとも思ったが、よく見ると大きく黒く、やはり熊だ…身構えているとジロリと目があった…だがこちらの人数が多かったのか、ノッソリ悠然と藪の中に姿を消した。
 今日は八ヶ岳の開山式(山開き)があり、赤岳神社詣での人たちが次々と登ってくる。おかげで昨夕”25回・八ヶ岳オープンフェスティバル2006”のピンバッジを宿でもらえた。
 美濃戸山荘前で松下メンバーと来年九州での再会を約し別れ、次の目的地金峰山へと車で移動。
                                     (藤井哲夫 記)

参加者

松下電器山岳会(MRC) 久保田良治 板東 勝 田中治子 黒田敏彦 小川英爾 岡田加代子
  里見スズ子 杉本 守 栗山久子 大木俊和 井上 一 西野紀美子
  金長義宏 田中俊雄 片井 巌 鈴木孝良 松野昌夫 近藤 滋
  植村美代子 平井幸造 平井しのぶ      
             
松九会登山クラブ 澤田眞次 澤田 律 藤井哲夫 佐藤直之 松下貞一  
                  ※…硫黄岳コース       $…オプション

                     
                      写真  
#…澤田眞次さん撮影 &…大木俊和さん撮影

美濃戸登山口にて

登山道脇に突然現れたカモシカ

 

 

赤岳鉱泉小屋の前で準備体操して出発

残雪を踏んで行者小屋を目指す

行者小屋より(左より) 赤岳、中岳、阿弥陀岳を望む

地蔵尾根の岩場を登る

展望小屋と赤岳

稜線に出て赤岳を望む

展望小屋前で阿弥陀岳をバックに

赤岳を目前に最後の登り

阿弥陀岳と前岳

赤岳頂上にて

赤岳を降り、阿弥陀岳を目指し
前岳を登る

阿弥陀岳にて、後方は赤岳

阿弥陀岳より赤岳を望む

中山乗越にて今日登った山々を仰ぎ見る

最終日、小屋の前でお別れの記念撮影、後ろは赤岳

美濃戸登山口にて松下電器山岳会
の方とお別れの挨拶