2月4日(月)、久しぶりに福岡県糸島郡二丈町の十坊山に登りました。
昔はよくJRを利用して登ったものだ。その頃は国鉄と言っていた。35年以上も前の学生時代から登り始めた。そこで初めて青い花の野草を見付けた。何という名前の花だろうと思い家に帰って調べてみると竜胆(りんどう)と判った。それから野草に興味を持つようになった思い出の山である。
朝、9時頃自宅を出発。先月末、十坊山に登る為どこに停めたらいいか下見をしていた。登山口近くに「まむし温泉」というのが有り、登山者の駐車もOKだと言うことだ。帰りに温泉に寄れば気兼ねなく停めることが出来る。温泉正面の第1駐車場ではなく第2、第3駐車場に停めてくれという事だった。
10時頃、第3駐車場に停め、少し福吉駅側に戻り、十坊山登山口から登り始める。ここは昔からの雰囲気が残っている。荒れた畑の脇にヤマアイの花が咲いていました。ヤブツバキの花もまだまだ元気に咲いています。ミカン畑の中を進んでいきます。ツルソバの花も見付けました。
分かれ道にはちゃんと十坊山への案内板が取りつけてありました。ここも昔と変わっていません。まだまだミカン畑が続き、振り返れば海が見えます。三差路の所は随分変わりました。昔は藪の中でしたが左側の道がミカン畑になり切り開かれています。右側の道は通る人も無いらしく藪に覆われています。真ん中の道を十坊山山頂へと進みます。
途中、ムラサキケマンの花がもう咲いていました。登山路にはところどころ山頂への標識や赤テープが有り、道に迷うことは無いようだ。林の中でアオキの実を見付けたが真っ赤にはなっていない。日差しがあまり無いからかな?
木漏れ日の尾根道を進んでいくとコショウノキを見付けた。花はまだ開いていなかったがジンチョウゲに似た花を付ける。最後の急坂を登りきると大きな岩が見えてきた。11時35分に山頂に着いた。三脚を出して写真を撮る。山頂の温度計を見ると5℃だった。鎖を伝って山頂の大岩の上に登る。昔はスイスイ登っていたのだが、最近は腕の力が弱くなり登るのに苦労する。やっとの思いで大岩の上に登ると昔と変わらず素晴らしい景観が見える。少し霞んでいるので昔のように水平線上に壱岐の島が見えない。
慎重に大岩から下りて西方の展望を見るが昔とすっかり変わってしまった。樹が伸びすぎて鏡山方面の眺望が良くない。山頂の標識は風で飛ばされたのか見つからない。よく見ると小さな標識は樹の枝に結びつけてあった。山頂でビスケットとコーヒーで軽く腹を満たす。昼食は「まむし温泉」で食べる予定だ。
12時、白木峠方面に下山する。林の中を進んでいく。昔はこんなに樹は生えていなかった。林の中でツチグリと言うキノコを見付けた。白木峠の様子も一変していた。隣には「佐賀ゴルフ倶楽部・七山コース」の入口が有った。白木峠から福吉方面に少し歩くと中村方面下山道らしき道があったのでその道を下る。昔はこのような狭い道は通らなかった。新しく出来た車道を下って行った記憶が有る。
昔は車が通っていただろう古びた道にハナミョウガが真っ赤な実を見付けていました。コショウノキも有りました。下っていくと前方に海が見えてくる。右手には赤米を植えていた田圃も見えてきた。赤米の穂が真っ赤になる頃は見に来る価値がある。
登山時通った分かれ道の所に出てきた。今度は「まむし温泉」に早く戻れるように近道をした。午後2時、「まむし温泉」の第3駐車場に戻り、登山靴から普通の靴に履き替えて第1駐車場に移動。「まむし温泉」に入った。入館料はバスタオル・フエイスタオル付きで平日800円(休日900円)。昼食のオーダーストップは午後3時と言うので先に昼食を摂る事にした。
「十坊膳1300円」を食す。刺身、シュウマイ、貝汁、茶碗蒸し、漬物、果物が付いている。「まむし温泉」は出来てもう10年になるらしい。噂には聞いていたが入るのは初めてだ。まむし温泉はまむしに咬まれた時によく効くという事から命名されたらしい。空海(弘法大師)が法力をもって噴出させたという謂われも有る。
午後4時頃までゆっくりして家に帰る。途中眠くなったので道端に車を停め10分ぐらい仮眠する。午後5時過ぎ家に着いた。今日は久しぶりの十坊山登山を満喫しました。
|