阿蘇中岳(1,506m)(1,592m)       熊本県・阿蘇  2009年9月2日(水)


 自宅を朝7時頃出て阿蘇山ロープウェイ駅の駐車場へ向かう。10時頃到着。有毒ガスが出ているらしく登山道路はクサリで閉鎖されている。歩いてならいいだろうと高岳に向かって歩き出す。すると登山道路の係員が行ってはいけないと止める。私は「高岳に行くんだからいいだろう」と言った。係員は上と連絡するので待ってくださいと言う。しばらくして「火口に寄らなければOK」と言った。歩き始めると車で火口から戻ってきた係員から又止められた。「高岳に行くんだよ、さっきOKと言われたよ」と言うと「気をつけて行ってください」との返事。砂千里ヶ浜の入口に係員の車が停まっていたので「高岳に登ります」と挨拶をした。「外人6人と日本人1人が既に登っています」と言われた。

 砂千里ヶ浜の傍を通っていよいよ急坂に取りかかる所で4人の外人が下り掛かっていた。2人は登っていったが4人は登らず下ると言う。この急坂に恐れをなしたか。1週間前はよく晴れていたが今日は曇って景色は綺麗に見えない。だが火口はよく見える。12時頃、中岳山頂に着き弁当を食べる。

 高岳に向かって歩くと30分も掛からず高岳山頂に着いた。高岳東峰にも行こうと進むと途中で高岳東峰と月見小屋とに道が分かれていた。左の高岳東峰へと道をとり進んで行く。30数年前来たことがある天狗の舞台が見えた。天狗の舞台の縁に可憐なダイモンジソウが咲いていた。ユキノシタやジンジソウはよく見掛けるのだが自生のダイモンジソウは初めて見た。

 高岳東峰からは根子岳がよく見える。昔と同じ風景だがあのときは紅葉が綺麗だった。今はまだまだ紅葉の時期ではないな。少し腹ごしらえをして中岳へと戻る。高岳往復は2時間かかった。下りは往路をとらず火口をぐるりと1周しようと思った。まず火口東まで一気に下り、仙酔峡ロープウェイの横の道は下らず阿蘇山ロープウェイの方まで戻る。そこに車を停めているので仙酔峡に下るわけにはいかない。

 仙酔峡ロープウェイ山上駅から阿蘇山ロープウェイの道は平坦で少々飽きがくる。ところどころ有毒ガス注意の看板が立っている。道から火口の方へ行ってはいけないと言うことだ。溶岩流の跡らしきものが幾つも見える。ミヤマキリシマの狂い咲きも少しあった。途中から牛の糞も目立ってくる。中岳山頂から2時間掛かって阿蘇山ロープウェイの駐車場に着いた。往路を辿ったらもう少し早く着いただろう。南阿蘇方面に下り、白水温泉「瑠璃」で汗を流して帰福。

 

殺伐とした砂千里ヶ浜の傍を進む

来た道を振り返る
砂千里ヶ浜の向こうに烏帽子岳が見える

中岳火口が少し噴煙を上げている

尾根道を中岳山頂へ向かう

旧火口と烏帽子岳

中岳山頂

昼食を済ませ高岳山頂を目指す

大きなカルデラ内は緑が一杯

高岳山頂到着

次は高岳東峰へと進む
下は仙酔峡が見える

高岳東峰の天狗の舞台に咲く
ダイモンジソウ

根子岳が綺麗に見える

天狗の舞台

月見小屋へと下る

小さく月見小屋が見える

月見小屋

尾根に戻り中岳へと進む

中岳山頂に戻ってきた

中岳山頂よりの眺め

火口東へと下る

下山時、旧火口がよく見える

現在の火口もよく見える
向こうは杵島岳と往生岳

素晴らしい景観

火口東に着いた

ここからも火口の噴煙が少し見える

荒々しい火口のヒダとなだらかな山容の対比

仙酔峡ロープウェイの山上駅
現在ロープウェイは運休中

仙酔峡には下りず阿蘇山ロープウェイの方へ
下る、車をそこに停めているので

往生岳

溶岩流の跡か?

これも溶岩流の跡か?

 狂い咲きのミヤマキリシマが咲いていた