2006年5月20日(土)

志々伎岳(347.8m)・安満岳(535m)   長崎県平戸市


  志々伎岳…平戸島最南端にあり、海から鋭く突き出し、槍の切っ先に似た異形の岩峰。昔から九十九島近海での航海目標となる山岳として崇められている。九合目以上の岩峰を登ると眺望は絶景!。山全体が西海国立公園第一種特別区域に編入され、山頂の岩場には珍しい大陸・朝鮮系の植物群落が生育、山腹一帯も照葉樹の原生林状態を保ち、県の天然記念物に指定されている。
 
 安満岳…平戸島の最高峰で、生月大橋と生月島の眺めは壮観。壱岐の島、宇久島、小値賀島、上五島や平戸南部の佐志岳、屏風岳の展望も良い。

 

 長崎県の山は雲仙山系か多良岳・経ヶ岳が主流で、平戸島の山へは初めての計画である。高速長崎道を経て佐世保から平戸大橋を渡り、島の最南端の海から突き上げたような岩稜のピークに登ってみた。ガイドブックの案内に添って「野子」の集落までは難なく走れたが、案内標識を見過ごし、道を訪ねて登山口へ入ると阿弥陀寺と志自伎神社の鳥居、赤い屋根の保育園がある。

 駐車場はまだ上にあるとのことだったが、ちょっと分かりにくく迷ったが、保育園の左の狭い道を曲がり、苔むした林道をかなり上がっていくと左手にゲート(登山口)があり、右手に広い駐車場がある。山道は入るといくつかの小さな岩場が続き、尾根へと登りつめてロープ場を通過すると、右前方の眼下に海が広がり、頭上には断崖絶壁ともいえる山頂が見える。

 さらに断崖の登路をアップダウンとトラバースを繰り返しながら、岩稜帯を行くと小さな祠(志自伎神社上宮)の置かれた山頂に着く。眼下は海抜0mの白波が立つ海で、絶壁から見下ろす高度感はすごい。頂上の岩稜帯での昼食は落ち着かない?ので、少し下った安全地帯ですませ、次ぎの安満岳へ移動する。

 元の道を引き返すが、ガイドブックは平戸大橋からの案内であるため、逆方向からの登山口は多分この辺りだろうと地図を見て探すが判然としない。学校帰りの女子中学生に尋ねても”山の名は知っていても登ったことがないので…”との返事。近くの家で教えてくれたが、ちょうど走ってきた車の兄ちゃん?が「新しい道が出来たり、変わってきているので、入口までついてきて…」誘導してくれた。窓から手を振って感謝!

 安満岳周辺は公園化され登山道も整備…広い駐車場もあり、山頂まではわずかな距離。山頂には白山比刀iはくさんひめ)神社の社殿があり、祭祀も行われているのだろうが、相当に傷んででいる。今回の2つの山は平戸の南端と北端に位置する山で、海上から島々などの展望のよい山でほかにもいくつかの美しい山があるが、福岡などからのアプローチ
がいささか遠すぎる。せめてもの慰めは「平戸温泉と玄海の魚介のおみやげ」だった。
                            (藤井哲夫 記) 


 (メンバー) 松九会:藤井哲夫、澤田眞次、佐藤直之、
風間廣雄、原田和夫、柴田明子
        福岡まいづる山岳会:
一山 了、石内美佐子、澤田 律

 (コースタイム)
  集合ナフコ春日店7:30=11:10平戸
志々伎岳駐車場11:15…12:15志々伎岳山頂(昼食)13:0013:40志々伎岳駐車場13:48=15:03安満駐車場15:05…15:23白山比盗_社…15:30安満岳山頂15:38…15:55安満駐車場=17:00観月の湯17:35

槍の切っ先に似た志々伎岳を望む

志々伎岳駐車場到着

 

 

午前11時22分登山開始

林の中の登山道を辿る

だんだんと険しい道となる

ロープを頼りに登っていく

12時12分、やっと山頂に着きました

霞んでいましたが素晴らしい眺めです

 志々伎岳山頂で記念撮影

これから向かう安満岳も見えています

昼食後、急な坂を下ります

車で安満岳駐車場に移動し登山開始
(15:00)

整備された登山道を進む

積み石の登山道は風情が有ります

山頂付近の白山比盗_社が見えてきました

暫く進むと見晴らしのいい場所が有りました

安満岳山頂は山頂標もなく暗い
(15:30)

白山比盗_社の鳥居前で記念撮影

石積みの登山道を下山

安満岳駐車場に到着しました
15:55

平戸城が見える場所であじの開きや
蒲鉾などのお土産を買いました

観月の湯に寄って登山の疲れを癒しました
(写真 原田和夫)