（2006年1月26日）
１月２６日、にしてつ（西日本鉄道）主催の「レールあんど
ハイク」の「千年家・太閤水コース」に参加しました。
最寄りのバス停から西鉄大橋駅へ。西鉄大橋駅から福岡
駅に。それから地下鉄に乗って貝塚駅へ。又乗り換えて
西鉄宮地岳線で西鉄新宮駅に着きました。９時半前に受付
を済ませましたが今回はボランティアガイドが付くという話な
ので暫く待って１０時少し前に出発しました。
まず上府（うえのふ）にある新宮神社に寄りました。その昔、
住吉神社をこの地に勧請し、新しい宮を建てたことから「新
宮」の地名が付いたとされています。明治までは上府、下府
の両村の産土神でしたが、両村で祭礼のしきたり、神職の立
て方などで分裂、明治１５年、海側の下府村は新たに神社を
設けました。それが下府の新宮神社です。一方、上府のこの
新宮神社は鉄道開通による騒音と煙が不謹慎であると、明治
４１年に現在地に移転されました。境内には菅原道真像を祀っ
た菅原神社、貴船神社などを合祀されています。
次に横大路家住宅（千年家）に寄りました。この横大路家には
千年前に最澄から授かったとされる「法理の火」が今もかまど
で燃え続けています。伝経大師（最澄）が独鈷寺完成まで横大
路源四郎の家に滞在し、その礼に唐の天台山から持ち帰った
「法理の火」を与えたそうです。
このかまどに「法理の火」は燃え続けています。
火は外から見えませんでした。消えないように灰が被せて
あるそうです。
この火は、比叡山延暦寺が織田信長により焼き討ちされた
後、再建するためにこの火を譲り受けに来られたそうです。
数年前、この「法理の火」を題材にした映画が作られたそう
です。（私は見ていませんが…(^_^;) ）
横大路家住宅（千年家）近くにある「岩井の水」です。
最澄が横大路源四郎から「良い水を得る方法を教えて欲し
い」と頼まれ、「たやすいこと」と自ら錫杖を地面に突き刺し
、清水を湧き出させたと言う伝説が残っています。（今はもう
水が湧き出ていません）
横大路家にはもう一つ最澄が彫ったと言われる「毘沙門天
像」も収蔵されています。
「法理の火」、「岩井の水」、「毘沙門天像」を守る事で横大路
家は四十六代続いているとされています。
暫く歩いて昔の唐津街道沿いに「太閤水」があります。
天正１５年（1587）、後の柳河藩主立花宗茂が九州を制圧す
る薩摩の島津義久に対抗し、立花山の城を孤軍奮闘で守っ
ていました。それを助けて九州を平定したのが豊臣秀吉でし
た。同行していた茶人津田宗久は、薩摩に向かう秀吉がこの
地で飲料水確保に難儀したことから清水を掘り当てました。
帰路についた秀吉はここで兵馬を休める事が出来ました。
秀吉は「宗久水」と命名しましたが、後世は「太閤水」と呼ばれ
るようになりました。
次に大きなパチンコ店の近くにある「大森貝塚公園」に寄りま
した。
遺跡らしいものは見えません。
説明の磁器タイルが飾ってありました。
弥生時代前期〜中期（約２２００年〜２１００年前）にかけて
の貝塚です。
当時の人々が食したアワビ、アサリ等の貝や、猪、鹿等の
獣の骨、土器、石器などの貴重な資料が見つかりました。
貝塚は現在、公園の砂場の下に眠っています。
ゴールの西鉄新宮駅近くに「人丸神社」があります。
参道はたくさんの桜の木が植えてあります。
花見の頃は綺麗でしょうね。
ここで昼食をとりました。
この神社は、平景清の娘「人丸姫」を祀っています。
壇ノ浦の合戦で平家は破れ、景清は頼朝暗殺を計画しまし
たが、事前に発覚してしまいました。両目をつぶされ、九州
日向（宮崎）に流刑となってしまいました。幼くして母を亡くし
た人丸姫は父に会いたい一心で乳母と九州へ。筑前院内付
（立花口）の独鈷寺末院にいる父の旧友の僧侶を訪ねました
が長旅の疲れで病に倒れ１４歳で亡くなってしまいました。
ここに神社が建ち、子供の無事成長祈願の神社とされてい
ます。
駅に続く民家の庭でラベンダーの花を見つけました。
寒いのに頑張って咲いています。
駅前の狭い路地からゴールの西鉄新宮駅が見えてきまし
た。
10km、２時間半くらいでゴールしました。
スタンプカードが１０回分になったので新しいスタンプカード
を貰いました。１０回から抽選で記念品が貰えるそうですが
３０回分スタンプを押して貰えると、もれなく記念品が貰える
らしいのでそれまで待っておこう。
３０回参加するぞ。
