杵島岳(1,270m)、中岳(1,506m)       熊本県・阿蘇  2009年8月26日(水)


 ぶらりと阿蘇方面に出かけた。自宅を朝6時頃出て草千里向かう。途中、道端に車を停めて花を捜す。ツルボ、ナンバンギセル、サイヨウシャジンに出会えた。草千里に9時半頃着。9時45分に出発して杵島岳を目指す。途中まで舗装道路が続くが牛の糞が多くて困る。 

 35分で杵島岳山頂に着く。手軽に登れ見晴らしもいい。昼食時間には早すぎるのでお鉢巡りをする。くじゅう方面では少ししか見ないホソバノヤマハハコがここにはたくさん咲いている。ワレモコウは少ししか咲いていなかった。お鉢巡りをするとたくさんの火口が有ることに気付く。往生岳や米塚も綺麗だ。

 杵島岳山頂に戻り弁当を食べる。しばらく素晴らしい景色を眺め下山。復路は違った道を下る。シラヤマギクやツクシアザミ、オミナエシに出合う。 途中で往路と出合い草千里に戻る。

 しばらく草千里を散策する。草千里内の丘に登りそのまま向こう側に下りてぐるっと半周する。あんまり目立った花は咲いていない。

 久し振りに中岳火口に行こうと思い登山道路で火口へ向かう。入口で気管支炎などの持病がないか尋ねられる。火口付近は有毒ガスが発生するので危険を伴う人は行かれないようにしてある。

 ロープウェイ火口駅近くの駐車場に車を止め火口見物をする。ウエストポーチにスポーツドリンク1本入れ、ストック1本で散策。エメラルドグリーンの火口が見えた。滅多に見られない光景だ。そのまま端に進むと散策路が続いている。何処まで行くのかなと思ったら砂千里ヶ浜に出た。話には聞いていたがここまで来たのは初めてだ。いつもは火口までで引き返す。

 砂千里からずっと道が続いている。中岳・高岳への登山道なのだ。興味本位で進んでいった。勿論山頂まで登る気はなかった。火口縁の急坂を登っていく人が見える。それにつられ進んでいく。途中で下りてきた老夫婦に挨拶をすると「今日初めて日本人に会った」という。外人の登山者が多いらしい。尾根上に出て中岳山頂まで登る気になっていた。しばらくして下りてきた外人に「アメリカ人ですか」と聞くと「ポーランドです」と言う。そして流暢な日本語で「素晴らしい景色ですね」と言う。私は「日本人はなかなかここまで来ません」と言うと「どうしてですか?」と聞き返してくる。私は「みんな火口までで満足して帰るんですよ」と言った。

 ここから見るとほんとに素晴らしい景色だ。世界一のカルデラをもつ阿蘇に外人が来るのは当然の事だろう。それに比べて火口までで満足して帰る日本人はなんと勿体ないことをしているのかと思った。

 中岳山頂に到着してまじまじと下界の景色を見る。旧火口と現在の火口、先ほど登った杵島岳、遠く雲仙も見えるようだ。すぐ傍に高岳が見えるが又のことにして今日はここまでで引き返すことにした。近いうちに朝早くから高岳目指して登りに来ようと思った。

 下山は往路を辿り砂千里ヶ浜に下りる。大きな火山弾が目を惹いた。昔、新婚旅行の観光客を火山弾が襲い、旦那の命を奪ったと言う報道を見たことがある。こんなのが落ちてきたらひとたまりもないだろうと思った。

 帰りは南阿蘇側に下り白水温泉「瑠璃」で汗を流す。入浴料は300円と安い。

 

阿蘇の野にはツルボの花が咲いていた

ナンバンギセルも

サイヨウシャジンも涼しげに咲いている

草千里から杵島岳に登る

世界一のカルデラ内は広い

山頂近くは階段が続く

杵島岳山頂到着

お鉢巡りをするとホソバノヤマハハコが
たくさん咲いていた

米塚の綺麗な姿が見える

ワレモコウが咲いている

往生岳越しにくじゅう山系が見える

火口越しに中岳を見る
火口は幾つも有るようだ

杵島岳山頂に戻り昼食

下山時、シラヤマギクに出合う

大きなツクシアザミが咲いている

オミナエシもまだまだ咲いている

草千里に下りてきた

草千里の丘に登り中岳を望む
池は干上がっている

さっき登った杵島岳

車で中岳火口まで行く

珍しく火口が見えている

散策気分で砂千里ヶ浜まで来てしまった

ここいらはイタドリぐらいしか咲いていない

まっすぐ進めば中岳山頂に行けるようだ

この急坂を登らなければならない

きつい登りだ
なかなかここまで来る人はいないようだ

火口のへりが素晴らしい、行ったことは
無いがグランドキャニオン似かも

中岳の旧火口と現在の火口が見える
その奥に先ほど登った杵島岳が…

中岳山頂

仙酔峡の奥にくじゅう方面を見る

こちらを進めば高岳だが今日は
ここまでにしておこう

阿蘇外輪山の内側は稲田がギッシリと埋めつくす

往路を引き返す

 大きな火山弾が有った
こんなのが降ってきたらと思うと怖くなる