ナガバノイシモチソウ(長葉石持草)

北海道、本州(関東地方、中部地方南部)、九州の湿原に生えるモウセンゴケ科の1年草。花期は7〜8月。花茎は高さ7〜20cm。葉は長さ3〜7cm、幅1〜2.5mmの線形で先は細く糸状になる。葉柄と葉身の区別ははっきりしない。花は淡紅色又は白色で直径約1cm。5月中旬に発芽し、海岸近くの砂質地や湿地帯に群落を作る場合がある。茎は立ち上がり葉は互生する。日本産のモウセンゴケ属では唯一腺毛が赤く色付かない。ただし海外では葉や茎に至るまで赤くなる系統も知られている。腺毛はそれぞれ天辺に粘液の小さな球を付け、捕虫すると虫を押さえつけるように曲がり、酸性の消化液を分泌する。葉も虫に巻きつくように湾曲する。
7月初旬、宮崎県児湯郡川南町の川南湿原植物群落に寄りました。ナガバノイシモチソウがたくさんあり、花も少し咲いていました。

2017年7月5日 宮崎県児湯郡川南町 川南湿原植物群落