九重山群の中で有名な山はほとんど登ったつもりだったが、黒岳にはまだ登っていなかった。麓の男池園地には野草を写しにちょくちょく来るのだが…・
先週の土曜日(5月8日)にOB会の「松九会登山クラブ」で黒岳縦走の予定で来たのだが、白水鉱泉から前岳往復になったので黒岳最高峰の高塚には登っていない。
水曜日(5月12日)に阿蘇・九重の野草を写しに、阿蘇草千里、阿蘇波野村を経て男池園地まで足を伸ばした。いつもは男池園地内だけだが少し奥まで進んでみようと、「かくし水」まで行ってみた。そこで美味しい水を飲み元気が出たのでさらに足を伸ばし「ソババッケ」まで来てしまった。そこは妙な所で沼が真っ黒な火山灰で埋まっているようなブカブカした地面だった。そこから先に進もうとしたが、登りが続きそうだし、時間も遅くなりそうなので断念した。
今日、やっぱり黒岳の最高峰に登ろうと思い立ち、朝4時に起き、HPのUPをし、朝食を済ませて6時に出発。途中、玖珠S.Aにより一路九重へ。男池駐車場に8時到着。トイレを済ませすぐに黒岳へ向け登山開始。
明るい林の中は野草がいっぱい咲いている。ユキザサ、オウギカズラ、そしてホウチャクソウによく似たワニグチソウ。「かくし水」で冷たい水で喉を潤し先に進む。チゴユリの可愛い花も咲いていた。ヤブレガサがたくさん生えている明るい林の中を進むと「ソババッケ」に到着。しばらく歩くとシャクナゲの花がチラホラと見えてきた。でも先週登った前岳の方がシャクナゲは多いようだ。
奥ゼリを通過、風穴に到着してテレビでよく放映している穴を覗いてみる。中は涼しそうだが肥えている私は入れないだろうと外から眺めるだけにする。風穴の周りにはワチガイソウがたくさん咲いていた。これからの登りはガレ場なので落石に注意が必要だ。すぐにガラガラと石が落ちていく。私の後ろに登山者がいなくて良かった。
急な登りが続くのでキツイ。ここは60才前に来るべき山だったと反省する。私は来月61才。歳を感じる登山です。シャクナゲもまだチラホラ見えてきた。ムシカリの花が多い。ハアハア言いながらやっと高塚山頂に到着。4時間位を予定していたが、4時間23分掛かってしまった。
コンビニで買った助六弁当を食べ、冷たく冷やしたゼロカロリーコーラを飲んで一息ついた。次は向こうに見える岩がゴロゴロした天狗岩に挑戦しよう。近くまで行って無理ならやめればいい。天狗分れまで降りていよいよ登りが始まる。途中から岩をよじ登るようになる。危険を感じながらやっとの思いで天狗岩に到着した。
思えば会社に入った翌年の二十歳から九重の山に登りだしたが、ようやく九重山群を踏破したことになるようだ。長い年月が掛かってしまった。久住山、大船山、中岳、天狗ヶ城、立中山、白口岳、稲星山、平治岳、星生山、沓掛山、三俣山、扇ヶ鼻、岩井川岳、肥前ヶ城、猟師山、合頭山、黒岩山、泉水山、涌蓋山、花牟礼山、そして黒岳。細かく言えばまだまだたくさんの頂は有るだろうが一応九重山群はだいたい登った事になる。
復路は往路を辿り男池園地駐車場に戻る。やまなみ牧場「まきばの温泉館」で汗を流し帰福。
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