九重七座巡り」   2008年6月6日(金)〜7日(土)

 

もうそろそろ梅雨入りの噂も聞かれる今日この頃、今日と明日は晴の予報。昼前から九重に行こうと思い立ち準備を始める。車の2列目、3列目を倒してマットを持ち込み、寝袋、羽毛布団を積んだ。2リットル入りのポットにお湯を入れ、水2リットル、ウーロン茶1リットル、カップラーメンなどを用意して出発。途中、コンビニで山頂で食べるパンとコーヒー、菓子類を購入。高速道路は使わず一般道をゆっくりと進んでいく。まず天瀬町の慈恩の滝で休憩。滝の裏側を歩くと涼しい。ユキノシタの花が咲いていた。

 豊後中村から右に入り九酔渓に向かう。茶店の先にたしかタカネハンショウヅルが咲くはずなので捜したが見つからなかった。しかしサイハイランやサワギクに出会えました。途中、「やまなみ牧場」の「まきばの温泉館」に寄る。去年、お湯の温度が低くなったので一時閉鎖していたが5月18日から再会したそうだ。今は再会記念で500円のところを400円で良いとのこと。牧の戸峠にはPM3:30頃に着いた。駐車場がガラガラだ。以前、茶店のすぐ下に停めていて寝ていたが、夜中の3時頃大型バスが来てライトを付けっぱなしにして乗客がトイレに行きやすいように照らしていた。おかげで目が覚めてなかなか寝られなかったので今回はバスが来ない端の方に停めた。

早く着きすぎたので牧の戸温泉まで九州自然歩道で下る。帰りは車道を登って来た。腹ごなしのウォーキングにはちょうどいい。暗くなる前に戻ってきた。車の後ろにテーブルを組み立て、ブタンガスコンロでお湯を沸かしカップラーメンを食べる。そのあと早く眠れるように缶チューハイを飲む。車の中でテレビを10時まで見て就寝。

 翌朝、5時頃目が覚めた。もう周りは車がいっぱい停まっている。みんな出発したり、朝食の準備を始めた。私もお湯を沸かしカップラーメンの朝食を食べる。そして緑効青汁をホットで飲む。6時半に出発する。まだ何処の山に登るか決めていない。牧の戸峠から登るので一応沓掛山は通過するが久住山と扇ヶ鼻には登ろうと思っている。昨日、山から下りてきた人に扇ヶ鼻はイワカガミがたくさん咲いていたと聞いたから。6月1日に阿蘇草千里の烏帽子岳に登ったとき既にイワカガミは花が終わっていたので今回は是非とも見たかった。

 沓掛山の登山道にはシロドウダン、ツクシドウダン、マイヅルソウ、ミヤマキリシマ、コツクバネウツギ、チゴユリ、コケモモ、ベニドウダン、ウスノキ、イワカガミなどの花々が目を楽しませてくれる。沓掛第二展望台からは阿蘇五岳が珍しく綺麗に見えた。ミヤマキリシマと一緒に写して満足。沓掛山山頂はいつ見ても景色が良く、私の好きなポイントだ。扇ヶ鼻への登山道はイワカガミがたくさん咲いていた。ドウダンツツジ類やウスノキも多い。ミヤマキリシマはまだ蕾のものもあるようだ。

 扇ヶ鼻山頂からの眺めも素晴らしい。久住山、天狗ガ城、中岳、星生山が見渡せる。星生山は数年前噴火する前に登ったきりだったので今回登ってみようという気になった。星生山山頂から真下に見える三俣山は以前見たものだなと思い出した。星生山山頂で声を掛けてきた人がいた。「さっき扇ヶ鼻で藪の中に分け入って花を写していましたね」「自然を大切にして下さい」と注意を受けた。「環境庁の人に言いましたよ」とも言う。私は「済みませんね」と受け流した。

星生崎を下って久住山へ、山頂はすごい人、人。風を避けて昼食をとる。目の前の天狗ガ城や中岳に久しぶりに登りたくなった。どうにか登ることが出来た。これで六座、あと一座、肥前ガ城に登って七座まで登ってみようという気になった。肥前ガ城の山頂であるグループに出会った。白いミヤマキリシマが咲いているというので一緒に写しに行った。藪の中に入りこんでみんな写している。私はさっき扇ヶ鼻で注意を受けたと話した。するとこのグループの中に「環境庁」の人がいて「私です」と腕にはめている腕章を見せた。私は「注意しますよ」と言いながら自分たちのグループには何も言わない。

 私は言ってやった。「環境の事をとやかく言う人は山に来ないで欲しい」と。「人間が山に入るだけで自然を破壊している」からと。靴やストックで山道は壊れるし、植物も枯れる。自然を守ろうと言う人が山に入って自然を壊すのはおかしい。そういう人は山に来ないで街で言っていればいいと思う。私の言葉を聞いて反論は出来ないのか黙って聞いていた。

 七座を巡って牧の戸峠登山口にはPM3:30に戻ってきた。9時間も掛かってしまった。写真を撮りながらゆっくり廻ったので仕方が無い。でも前日から来て朝早くから登ったので時間に余裕があり結構楽しめた。帰りに又、「まきばの温泉館」に寄って汗を流して帰途に就く。高速道路は使わず一般道を走ってPM8:00頃自宅に帰り着いた。

 

車で牧の戸峠へ向かう途中の道端でサイハイラン発見

サワギクも咲いていた

前日ガラガラだった駐車場、目が覚めれば満杯だ

AM6:30、牧の戸峠より登山開始

沓掛第一展望所、遠く由布岳も見える

シロドウダン

ツクシドウダン

マイヅルソウ

沓掛第二展望所近くからの眺め
ミヤマキリシマの向こうは涌蓋山

沓掛第二展望所から少し下ると素晴らしい眺め
ミヤマキリシマの向こうは阿蘇五岳

コツクバネウツギ

チゴユリ

コケモモ

ベニドウダン

第1座、沓掛山山頂からの眺め(AM7:38)

ウスノキ

イワカガミ

扇ヶ鼻山頂へ

第二座、扇ヶ鼻山頂にて(AM9:10) 扇ヶ鼻山頂よりの眺め
阿蘇五岳がまだ綺麗に見える

下山し次を目指す 目の前は星生山、登ってみたくなった

星生山を目指す 星生山の登路から下を見る
西千里浜に池塘が点在する、その奥は久住山

星生山山頂はもうすぐ 第三座、星生山山頂にて(AM10:13)

眼下には三俣山と硫黄山の噴煙
お気に入りの眺めだ
星生崎の向こうは久住山

星生崎の下は久住別れの小屋が見える 久住別れ到着

第四座、久住山山頂にて(AM11:24) 次はあの山にしようかな
天狗ガ城と中岳が見える

一旦御池方面に向かう
右下は空池、向こうは三俣山
天狗ガ城を目指す

第五座、天狗ガ城山頂にて(PM12:20) 中岳を目指す

第六座、中岳山頂にて(PM12:39) ここからの眺めも素晴らしい
左側に池の小屋が見えるが今は立ち入り禁止

空池のそばを通って下山 久住別れに引き返す
目の前は星生崎

西千里浜に下りる 肥前ガ城を目指す

第七座、肥前ガ城山頂にて(PM1:48) 山頂付近にミヤマキリシマの白花がありました

西千里浜に下りて登山口へ向かう
奥は扇ガ鼻
向こうに沓掛山が見える、そこを下れば
牧の戸峠登山口だ(登山口到着PM3:30)