(2003年7月16日)

北海道の花4

北海道の小川さんより、北海道の7月の花便りが届きました。今回も素晴らしい画像ばかりです。

7月13日に大雪山系の赤岳〜小泉岳〜緑岳に登られたそうです。そこには40種類ほどの花に巡り会われたとか。

主な花を7種類送られて来ましたので紹介します。解説は私が花図鑑で調べました。

 

ホソバウルップソウ

北海道、大雪山のやや湿り気の有る砂礫地や草地

などに生えるゴマノハグサ科ウルップソウ属の多年

草。

 

 

 

 

 

ホソバウルップソウのアップです。

北海道の礼文島や、本州の白馬岳、八ヶ岳など

に生えるウルップソウにそっくりですが、高さ15〜30

cmと少し大きく、名前のように葉の幅がやや狭い。

花は長さ約1cmで茎の上部に穂状にびっしりとつき

ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

チョウノスケソウ

北海道の礼文島、中央高地、日高山脈などや、本州

の北アルプス、八ヶ岳、木曽駒ヶ岳、南アルプスの高

山の砂礫地などに生えるバラ科チョウノスケソウ属の

落葉低木。葉のふちに大きな鋸歯が有り、花は淡い

クリーム色で直径2〜3cm。

チングルマに似ていますが花弁の数と葉が違うとの

事です。因みにチョウノスケソウの花弁は8個

でチングルマは5個です。

 

 

 

エゾノハハコヨモギ

北海道、大雪山の高山帯の乾いた砂礫地に

生育するのキク科ヨモギ属の多年草。

中央アルプス駒ヶ岳および南アルプス北岳の高山帯

のきわめて狭い地域に分布するハハコヨモギは頭

花が散房形に密集してつき、球状の釣鐘状に

つくが、エゾノハハコヨモギは各頭花にやや長

い花梗が有って総状花序となり球状にはなら

ない。

 

 

クモマユキノシタ

北海道の中央高地、夕張山地、日高山脈北部の湿っ

た岩礫地に生えるユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。

高さは5〜10cm。葉は長さ2〜3cmのくさび形で鋭い

鋸歯が目立つ。花は白色で直径約1cm。花弁には黄

色の斑点が2個ある。

 

 

 

 

 

エゾノツガザクラ

北海道、本州の岩木山、早池峰山、月山の高地の雪田

周辺に生えるツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木。

しばしばカーペット状に広がる。花は紅紫色。長さ約1cm

の細長い壺形。

 

 

 

 

 

 

 

イワヒゲ

北海道や本州の中部地方以北の高山の岩の割れ目や礫

地に生えるツツジ科イワヒゲ属の常緑小低木。茎は地面を

這い、鱗片状の葉が密生する。花は長さ約8cmの鐘状で

白色またはわずかに赤みを帯び、長さ1〜3cmの花枝の

先に1個つく。

 

 

 

 

エゾノハクサンイチゲ

北海道、東北地方の高山帯のやや湿り気

の有る草地、又は砂礫地に生えるキンポウ

ゲ科イチリンソウ属の多年草。

よく似たハクサンイチゲは白山以東の中部

地方、関東地方北部、東北地方の各高山帯

に分布する。

ハクサンイチゲとの違いは全株に毛が多い

との事です。