木曾三山[宝剣岳(2,931m)、駒ヶ岳(2,956m)御嶽山(3,063m) ]長野県・木曾 
2009年6月5日(金)〜9日(火)


(メンバー) 
松九会登山クラブ(5名:澤田眞次、藤井哲夫、佐藤直之、原田和夫、安永憲男) 
福岡まいづる山岳会(3名:澤田律、石内美佐子、友清節子) 
+ パナソニック山岳会(MRC)(18名:小林絹子(門司合流)、他は木曾駒ヶ根菅の台で合流)  

   

(スケジュール)
6月5日 
 博多駅14:30=古賀SA15:00=新門司港17:00(大阪南港5:30着の名門大洋フェリーに乗船) 
6月6日 
 大阪南港発5:40=駒ヶ根IC12:30=菅の台バスセンター12:42=しらび平13:21=千畳敷駅13:30-乗越浄土14:30 -宝剣岳15:30-宝剣山荘16:00(泊) 
6月7日 
宝剣山荘7:00-中岳7:30−木曽駒ヶ岳8:30-乗越浄土10:00-千畳敷駅11:00=11:30しらび平駅11:40=12:09こまくさの湯 (入浴、昼食)=駒ヶ根IC13:30=伊那IC13:50=木曽福島15:30=民宿おおくぼ16:30(泊) ※時間が有れば開田高原に寄る 
6月8日 
 民宿おおくぼ発7:00=田の原7:40-九合目9:30-剣が峰10:50-二の池11:15(昼)発13:00着-九合目12:50-田の原14:20 =中津川IC15:30=大阪南港中IC18:50着19:50発 
6月9日 
=新門司港8:20 =発博多駅9:30

 私にとっては初めての中央アルプス登山、最初は登れるかどうか不安だったが、事前に宝満山〜三郡山〜砥石山往復のトレーニング登山が調子よく行ったので多少不安は薄らいだ。今回の登山のために新しい登山靴、リュック(60Lは大きすぎた)、登山用のシャツにズボン、靴下等などだいぶ出費がかさんだ。それよりも5月30日に転んで膝を擦り剥いたのがなかなか治らず、絆創膏を貼ったままの登山となった。

 6月5日、九州ブロックリーダーの澤田さんの駐車場に車を止め、澤田さんの車に便乗して午後2:00、待ち合わせ場所の古賀S.Aに向かう。古賀S.Aで安永さんと合流。15:00藤井さんの車もここで合流。17:00発の名門大洋フェリーに乗るため新門司港へ急ぐ。フェリー乗り場には1時間以上前に着いたが乗船までじっと待つ。ここでMRCの小林さんと合流。17:00フェリーは出航し、夕食のバイキング料理を食べ明朝5:40までゆっくりと船内で過ごす。でもエンジンの音がうるさいので耳栓をして寝る。

 6月6日、大阪南港5:40着。私は藤井さんの助手席に乗り込みナビゲーションを勤める。今回、藤井さんはパナソニックのカーナビを買っていた。操作がまだ不慣れなので私が目的地を入力したり、方向をチェックしながら進んで行った。途中大津S.Aで朝食。長野県に入り駒ヶ根菅の台でソースカツ丼の昼食を食べてMRC(パナソニック山岳会)の皆さんと合流。バスでしらび平まで移動してロープウェイで千畳敷まで上がる。

 千畳敷は一面の雪。7月下旬に来ればお花畑で素晴らしいだろうなと思いながら6本爪アイゼンを装着。監視員らしき人に「そのアイゼンでは駄目、ピッケルも持っていないので駄目」と言われたが雪質はシャーベット状なのでリーダーの判断で出発。残雪の中を黙々と登っていく。途中雪がなくなったのでアイゼンを外す。

 宝剣山荘にリュックを置いて宝剣岳を目指す。途中、雪が残っていてアイゼンを外した靴では登りにくかったがなんとか行けた。ストックも途中で置いて岩や鎖、ロープを掴みながら山頂に無事到着。山頂で記念撮影したあとブロッケン現象が見えたが生憎私のカメラではピントが合わず撮影に失敗した。

 宝剣山荘に戻り夕食。外は雨が降りだした。小屋の中で雑談をしていると虹が出ていると言うので外に出て撮影。3人部屋で寝たがイビキを用心して耳栓をしたら気圧の関係で頭が痛くなった。高所では耳栓はしない方がいいようだ。

 6月7日、夜中2時半頃起たら月や星が出ていたのでカメラ、三脚、リモートケーブルを持って外に出て写す。一寝して4時半頃、防寒服を着て登山靴にアイゼンを着けて又、カメラ、三脚、リモートケーブルを持って外に出る。雲海の先に富士山が見えたり、ご来光が見えたり素晴らしい朝を迎えました。小屋に戻りペットボトル2本に水をもらったがよく見ると1cmくらいの三つ葉の茎の様なものが漂っていた。どんな水を入れてくれたんだろうか疑問に思った。スポーツドリンクを前日宝剣岳に登る前に買ったが下界で150円のものが350円もした。もったいないのでもらった水がこんな有様だ。ここのお茶はお茶の味が全然しなかった。やはり水が悪いので味がしないのだろう。雪解け水なのかな?

 宝剣山荘で朝食を摂り、ディバッグで駒ヶ岳に向かう。途中、残雪があったがアイゼンを付けるまでもなかった。ひとまず中岳に登り、一下りして駒ヶ岳へと登る。富士山がまだよく見えていた。山頂からは明日登る木曾御嶽山がくっきりと見える。記念撮影をして下山。昨日登った宝剣岳が一際聳えて見える。宝剣山荘に戻り荷物を纏めて千畳敷へと下る。

 ロープウェイでしらび平まで降りるが、混雑してMRCの人が3人乗り遅れて次の便になってしまった。到着を待ってバスで菅の台まで下り「こまくさの湯」で入浴後昼食。ここでMRCの人達とお別れした。また来年ご一緒しましょう。1年ごとに本州と九州の山を交替で登っている。この合同登山では私は九州で2回[(2005年5月7〜9日の大日ヶ岳・釈迦ヶ岳・英彦山・福智山)と、(2008年5月24〜26日の雲仙岳(眉山819m、普賢岳1359.3m〜国見岳1347m〜妙見岳1333m)と黒髪山(516m)〜青螺山(616m)]参加しているが本州での参加は初めてだ。今まで母の介護をしていたので九州を離れるわけにはいかなかった。今年5月、母の3回忌を済ませたのでやっと出かける事が出来た。

 明日登る御嶽山方面へ車を走らす。御岳高原5合目の「民宿大久保」が今日の宿だ。宿について荷物を整理して付近を散策するとマイヅルソウやツマトリソウ、クロユリ、ノビネチドリの花が咲いていた。標高1600mぐらいだから素敵な花が咲いている。夕食は6月というのに信州豚の鍋が出た。ここは寒いのでまだ鍋料理が美味しい。

 6月8日、朝食後、7合目の田の原まで車で向かう。御嶽山は登拝の人が多いらしく祠が幾つも有る。途中、残雪が有ったがどうにかアイゼン無しで登れた。待望の雷鳥にも出会えた。でも鳴き声は良くない。下呂を吐くような声だ。私は別名を付けてやった。「ゲロハクチョウ(下呂吐く鳥)」とね。(^_^;)

 下から見上げるとコンクリート製の立派なホテルみたいに見えていた建物は木造の御岳神社奥社だった。でも今は誰も人は居ないようだ。最高峰の剣が峰に向かう。途中、立派な仏像や妙な格好をしたモニュメントが建っていた。その格好、「権現様のウンチ」かな?と思ったのは私だけだろうか。

 山頂で記念撮影をして御岳神社奥社まで戻り、民宿で作ってもらったおにぎりを頬張る。登りに時間が掛かりすぎたので急いで下山する。下りの雪渓は危険防止の為アイゼンを装着する。途中、祠の傍に歌碑が有ったが「雷鳥の・・・・・・・・・しぼみけり」と中程の歌が達筆すぎて読めない。読めないような歌碑を置いてどうするんだろうと思う。私は勝手に文字を埋めて「雷鳥の 糞で 野草の しぼみけり」と詠んでやった。

 あと10分で田の原に着くと言うところで雨とアラレが降ってきた。私は小走りに祠まで走り雨合羽を着たが随分濡れてしまった。今回の山行きはほとんど晴れて素晴らしかったので最後に「感謝・感激・雨・霰」って事かな?(^_^;)                            

 

登山前、全員集合して記念撮影(千畳敷にて) 松九会登山クラブ・福岡まいづる山岳会・パナソニック山岳会

千畳敷は雪に覆われている

雪は途中まで

宝剣山荘が見えてきた

宝剣山荘に荷物を置いて宝剣岳へ

宝剣岳山頂にて

雨のあと虹が架かった

明るく光るのは金星

雲海の向こうに富士山が見える

ご来光

宝剣山荘前で

駒ヶ岳に向かう、まず中岳へ

まだ富士山が見える

駒ヶ岳山頂にて 右横に見えるのは乗鞍岳

頂上木曾小屋の向こうに御嶽山が見える

下山開始

昨日登った宝剣岳が聳えている

千畳敷へと戻る

ロープウェイ千畳敷駅の建物が近くなった

「こまくさの湯」でMRCの皆さんとお別れ

御岳高原の「民宿大久保」に到着

付近にノビネチドリ(延根千鳥)が咲いていました

近くのスキー場から御嶽山全貌が見えた

宿の付近にクロユリ(黒百合)が…

ツマトリソウ(褄取草)も咲いていた

7合目の田の原から登山開始

登る前に記念写真

高度をどんどん上げて進む

雷鳥がお出迎え

雪渓を登る

御岳神社奥社を経て剣ヶ峰へ

御嶽山最高峰の剣ヶ峰にて記念写真

下りの雪渓はアイゼンを付ける

雲が切れて下界が見えてきた

コイワカガミ(小岩鏡)が咲いていました

 田の原到着寸前で雨、アラレに見舞われる