2006年3月4日(土)

可也山(365.1m)   福岡県糸島郡志摩町


 遠望したとき山容が富士山に似ている事から糸島富士または小富士と呼ばれている。山体は質の良い花崗岩で山頂部は玄武岩が被覆している。頂稜の中程に樹林に囲まれた石殿が可也神社。西端が山頂で茅の小広場。

(メンバー)

    松九会:藤井哲夫、澤田眞次、原田和夫、藤尾 明、風間廣雄

    福岡まいづる山岳会:中馬薫人・一枝夫妻、大宅道雄、石内美佐子

(コースタイム)
3月4日(土)晴れ
 筑前前原駅9:309:50小富士公民館P10:00…10:35稜線…10:55師吉(もろよし)分岐…11:15可也山山頂(昼食)12:05下山…(観梅〜つくし摘み)

 JR筑前前原駅に9:30定刻に集合。駅前から202号線を突っ切り、54号線の「加布羅」を経由して芥屋方面へ。ほどなく「小富士」に着くが、ちょうど梅の時期で「小富士梅林臨時駐車場」があったので車を置いて登山口を探す。ガイドブックの案内に沿って行くと、民家の庭先に枝垂れ梅が見事な花をつけていた。程なく収穫されないミカン畑や、下草の手入れがあまりされていないであろう梅林が見えてきた。民家が数軒道沿いにあったが、それが切れたところから山道に入る。

 入ったすぐは穏やかな上りの竹林であり、歩きやすい道である。しばらくするとミズナラやクリなどの落葉樹の葉っぱが道いっぱいに積もっており、かつ勾配が急になりだした。加えて積もった葉っぱが腐らずに乾燥したままなので、非常に滑りやすい状態であった。登りはまだ良いが下りはきついようである。標高は365mと高くはないが、海抜ゼロmからなので、それなりの距離はある。1時間強で山頂に到達したが、三角点があるところは全く展望がきかない。そこをやり過ごして100mほど進むと自然の展望台があり、ここからは素晴らしい景色が眺められる。おまけにこの日の天候は快晴微風ということなし。北側の玄界灘を眺めれば。コブ島や野北、西のほうへ転ずれば、野村望東尼の遺跡がある姫島、足下には牡蠣の養殖イカダが並ぶ船越湾などが見られる。遠くには壱岐の島影も望まれた最高の展望所であった。

 展望所の広場には幼稚園年長組の合同登山101名や、92名などの記念の板が立てられていたが、多分師吉(志摩町初)側から登ったと思われる。

 昼食の後の下山であるが、急な下りと乾燥した落葉で滑りやすく、張ってあるロープを頼りに慎重に下りるが、かなり膝に負担がかかるルートであった。下りてきたところの梅林の道のなかばに、近所の農家からミカンや野菜、果ては手作りの陶器までが店開きしていて、熱心に商売をしていた。時間がまだ早かったので、急遽つくしを摘みに行こうとなり、少し戻って白糸の方へ入って道路脇や田んぼの畦などでつくし摘みをした。まだ少し早かったようだが、それでもかなりの収穫を見ることができた。   (大宅道雄 記)

 

可也山(糸島富士)

小富士研修施設前に車を停めて登山準備

 

 

午前10時00分登山開始

満開の梅を見ながら登る

365.1mと低い山だがきつい登りもある

アオキの赤い実が綺麗だ

樹林の中にひっそりと建つ可也神社

可也山山頂

山頂から暫く進むと展望所に出る

遠く百道の福岡タワーが確認できた

 展望所で記念撮影

昼食タイム

展望所にはヤブツバキが咲いていました

昼食を済ませ展望を楽しんで下山

満開の梅の中を下る

道端にミカンの露店が出ていた

陶磁器も売られていた

白糸の滝の手前の別処地区でつくし採り

つくしがニョキニョキと顔を出している

ここで各々の車で自宅方面に帰りました

      (写真 原田和夫)

ファームパーク伊都国にも寄りました