2005年12月10日(土)〜11日(日)
三瀬のトンネルへ差しかかると、山肌に白い雪が残っている。北山ダムから先は道路開発の工事が進められ、そこここに高い橋脚や橋桁が組まれている。地図にない道路が出現し目的地への道を見失ってしまう程だ。カーナビ車に先導され樫原(かしばる)湿原の駐車場に着く。 この湿原は九州でも有数の湿原植物の宝庫で、国の重要湿地に指定されている。春から初夏…秋にかけては湿原に咲き誇る花々(サギソウ・トキソウなど)で有名だが、RDB(レッドデータブック)=絶滅の危機にある動植物にもなっている。今はもうひっそりと、冬枯れのたたずまいであり、水面は白く凍っている。 山端の小集落から「亀岳」の標識に沿って、登山道へ入ると山は雪で真っ白!野うさぎの足跡がひょこひょこと続き、天候もよくのどかな登山となった。山頂部には丸みを帯びた巨大な岩がデンッと座り、小さな鳥居が設けられ、岩の下の隙間には小さな祠が祀られている。展望もよく、天山スキー場の白いゲレンデが見える。雪の中赤い実をつけた”野いちご”を口にする。 本年最後の納めの登山で、鳥居の前で山の神に今年の無事登山を感謝し、来る年の安全登山を祈願して下山。途中、野田温泉元湯前の浜玉町温泉施設”やすらぎ”にて温まり、玄海町の海の民宿・山一旅館へ。12月の例会を行った後、中馬薫人さんの世界第二の高峰「K2(チョゴリ山)8,611m(パキスタン・中国)」のトレッキングのスライドとデジカメ画像を勧賞・解説をいただき、忘年の懇親会を開催。食べきれないほどの新鮮な海の幸、ちゃんこ鍋で盛り上がって、締めくくる。 この一年、地震に始まり…台風や水害…耐震偽造などの物騒な年であったが、まいづる山岳会では「創立50周年記念」の祝賀行事も盛大に行え、また安全登山も実践でき感謝したい。皆さんにとって、またご家族共々よい新年を迎えられますように祈念いたします。 (藤井哲夫 記)
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もう何も花が残っていない樫原湿原をあとに「亀岳←」の標識通りに山端方面に向かう。 | |
山端の集落から目指す亀岳が右前方に見える。 |
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亀岳登山口に着いた。ここから山頂が見えます。 | |
雪が残る林の中を進んでいきます。 | |
林の中を抜けると山頂の大きな岩が見えます。 | |
もうすぐ山頂です。
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山頂には三等三角点と木の枝に付けられた小さな標識が有りました。
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山頂での記念撮影です。 | |
みんなで亀岳神社にお詣りをしました。 | |
昼食時間には早過ぎるので下山します。
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樫原湿原に戻ってきました。 花は来年の3月中旬迄待たなければ 咲いてきません。一番先に咲くのはツクシショウジョウバカマです。
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ロフティ七山で昼食です。ここに辿り着くまで随分時間が掛かりました。 | |
野田温泉元湯前の浜玉町温泉施設”やすらぎ”に寄りました。あんまり熱くもなく、ゆっくりと浸かりました。 | |
玄海町の民宿「山一旅館」に着いて例会が始まりました。
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中馬薫人さんによる世界第二の高峰「K2(チョゴリ山)8.611m」のトレッキングのスライド映写も始まりました。 | |
素晴らしい景色が映し出されました。 | |
宴会が始まりました。みんなで乾杯です。 | |
大きな鯛の塩焼きが運ばれてきました。 | |
ちゃんこ鍋も刺身もたらふく食べました。 | |
昔話に花が咲きます。 | |
福岡まいづる山岳会の人たちもたくさん参加されています。松九会登山クラブがメインか福岡まいづる山岳会がメインかどちらか判りません。 |
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こちらは福岡まいづる山岳会の人です。
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こちらは松九会の面々。藤井さんは松九会登山クラブの世話人と福岡まいづる山岳会の会長を兼ねています。 翌朝、朝食を済ました後、各々車に便乗して散会しました。
(原田和夫 記) |