韓国岳(からくにだけ 1700m)、開聞岳(かいもんだけ 922m)
宮崎県・鹿児島県 
 2009年10月10日(土)〜12日(月)


 一月前、霧島山縦走をしたが天気がいまいちだったので綺麗な高千穂峰が見たくてまた宮崎まで行ってみようと思った。今回は鹿児島の開聞岳にも登ってみたい。又、前回は車の中で寝たので寝苦しく、今回はきちんとしたホテルに泊まることにした。

 自宅を朝6時に出てえびの高原に向かう。太宰府I.Cから入りえびのI.Cで下りる。えびの高原温泉ホテルに泊まるのでここの駐車場に車を置き登山準備をして9時に登山開始。標識に従って韓国岳方面に進む。今回は天気が良く錦江湾の桜島も見える。韓国岳山頂に1時間半で到着。前回は見えなかった高千穂峰が綺麗に見える。心行くまで素晴らしい景色をゆっくりと眺め弁当を食べて大浪池巡りへと向かう。

 大浪池に下りる途中は池がよく見えていたが途中から階段状の木道になり林の中に進んで池が見えない。えびの方面と池巡りの分岐から左回りで大浪池を巡る。暫く登ってからやっと湖面が見えてきた。途中の岩場で今回韓国岳の山頂では終わっていたダイモンジソウがここではまだ咲いていた。

 池を1周してえびの高原へと戻る。地図には「あまり使われていないコース」と書いてあったが道はしっかりとしていた。16時前に「えびの高原温泉ホテル」にチェックイン。早速温泉に浸かる。温泉は夜12時まで。翌朝は5時から入浴可との事。翌日は開聞岳に登るので朝早く出たい。朝食は7時からだったが早く出る人には朝食を弁当にしてくれると言う。朝6時に弁当を頼む。

 翌朝、3時50分頃目が覚めたので温泉に浸かりに行った。開いていたのでこっそり浸かった。出発の準備をして5時50分にフロントに行くと弁当がもう用意してあったので受け取って暗い中出発。えびのI.Cから入り、カーナビ任せで一路開聞岳の麓に向かう。途中桜島S.Aで朝食を摂る。ホテルで貰った弁当は昼食用にして、朝食は昨日から用意していたパンを食べる。

 8時20分に開聞岳の麓「かいもん山麓 ふれあい公園」に到着。広い駐車場は無料だった。一月前、えびの高原や高千穂河原の駐車場は各々410円払ったが、今回はえびの高原温泉ホテルはタダだし、ここもタダなのでなんか得した気分。

 管理事務所で登山届けを書いて8時26分出発。暫く広い公園内を進む。登山口の手前に駐車場が有ったが登山者は先ほどの管理事務所前の駐車場に停めなければいけないとの事。登山口には登山時の注意を促す看板が有った。成人は山頂まで2時間30分。老人は3時間。私は60歳だから2時間30分ではとても行けないだろう。3時間以内で登れればいいほうだ。

 最初、登山路はとても狭く溝の中を通っていくようだったが、だんだんと広くなってきた。夏場は暑くてたまらない登山路らしい。秋に来て良かった。途中階段状の木道が有るが所々ガタが来ている場所も有った。昨日登った大浪池の木道は新しく工事がなされていた。県による力の入れようが違うのだろう。

 5合目で暫く休む。一緒になった人達が「福岡からの車が昨日から置いたままで管理事務所の人が心配してある」と言う。その人達は下りてくる人に「福岡からの人ですか」と訪ねていた。丁度下りて来た人が「福岡からです」と言う。昨日から車を停めていた人だ。山頂でテントを張って泊まったらしい。管理事務所の人が心配しているから寄って下さいと言われていた。その人は「何処ですか?」と尋ねる。登山者用の駐車場には停めず、登山届けも書いていない人騒がせの人だ。

 山頂近くになると岩が目立った登山道となる。2時間43分掛かって開聞岳山頂に到着。山頂は狭くたくさんの人でごった返す。えびの高原温泉ホテルに18時までに帰らなければいけないので弁当を食べ終わると早々に下山。(夕食は18時から。18時より遅くなる場合はその前に電話してくださいと言われている)

 16時20分にえびの高原に帰ってきたので、昨日行けなかった「えびの高原ビジターセンター」に寄る。いろんなものが展示してあり、えびの高原の四季のビデオもあったので暫く見ていた。17時過ぎてえびの高原温泉ホテルに2泊目のチェックインをした。昨日と同じ部屋に入り温泉に浸かりに行った。

 翌朝は急がなくていいのでのんびり夜を過ごした。翌朝5時に温泉に入り7時からのバイキング朝食を腹一杯食べ、8時チェックアウトして佐多岬を目指す。薩摩半島はよく来るのだが、大隅半島は中学校の修学旅行以来だ。日本本土最南端の佐多岬まで行ってみたかった。途中桜島が綺麗に見えた。

 途中、道の駅「根占」に寄り、佐多岬にレストランは有るかと聞く。ホテルが1軒あるとの事。わざわざホテルの食事まですることはないと弁当を買う。付近の道端にはゴクラクチョウカが植えられている。南国だから温室外でも綺麗に咲いている。佐多岬に昼前につき佐多岬展望公園を散策。展望台に登り昨日登った開聞岳を感慨深げに眺める。ここのレストランは閉鎖になっているので展望台の中で弁当を食べる。施設が古いので窓が開かず、暑い中食事を急いで済ます。

 午後1時に佐多岬を出て高速の国分I.Cから入るが熊本I.Cを過ぎたところから渋滞。ラジオの高速道路情報を聞くと菊水I.C付近で工事。片側1車線との事。全然進まないのでリュックに入れていた予備食のパンを頬張る。植木I.Cから普通の道に下りようと思ったがそこまでなかなか進まない。やっと植木I.Cで下りて国道3号線で福岡を目指す。途中、コンビニによりパンとコーヒーを食す。

 我が家に着いたのは21時45分。佐多岬から8時間45分も掛かってしまった。10月10、11、12日と3日連休で混雑が予想されるのに工事をするなんて…渋滞するに決まっているじゃないか。3日間とも高速代は1000円で車は多いと判っていた筈だろうに。

 寝床についてなかなか眠られなかった。長時間運転していたので身体が小刻みに震えているのだ。最初は地震かな?と思った。翌朝起きてみると震えは治まっていた。あんまり無理は出来ない歳になっているんだなぁ〜とつくづく思える。

 

えびの高原温泉ホテルに午前8時50分到着

韓国岳に向け9時00分登山開始

登山路には1合目から標識が有るが
7合目と9合目が無かったような…

山頂が見えてきた

韓国岳山頂にて
10時30分到着(所要時間90分)

一月前に来たときはここから高千穂峰は
見えなかったが今日は綺麗に見える

大浪池巡りをしよう
11時40分発

可愛いリンドウが咲いていた

途中見えなかった大浪池が見えてきた

韓国岳山頂のダイモンジソウは既に終わった
いたが大浪池周辺ではまだ咲いていた

センブリも咲いていた

大浪池を半周回った

ここには休憩所が有る
13時37分着

大浪池の向こうに韓国岳を望む

あと半周しなければ

1周してえびの高原に出る道に出合う
14時29分

もうそろそろ えびの高原

道端には車から貰う餌を目当てに鹿が
出てきていた(餌をやってはいけないのだが)

えびの高原温泉ホテル着
15時52分着

翌朝、バラ色の雲が美しい

えびの高原温泉ホテル5時50分発
開聞岳の麓に8時20分着

管理事務所で登山届けに出発時間を
書いて8時26分出発

まず公園内を進む

これから登る開聞岳が聳えている

登山口が見えてきた

注意書きをよく読んでおこう

狭い登山路を行く

山頂近くは岩がゴロゴロしている

山伏達の修行の場、仙人洞

山頂近くは急な登り

ここにもダイモンジソウが咲いていた

鳥居が見えたのでもうじき山頂だろう

開聞岳山頂にて
11時9分着(所要時間163分)

眼下には池田湖が見える
昔は「イッシー」が居るとか言っていたが…

狭い山頂は人でいっぱい

弁当を食べ終えて早々に下山
11時33分発

管理事務所に寄り登山届けに下山時間を書く
13時44分着

えびの高原に戻る途中「枚聞神社」による
背後に先ほど登った開聞岳が聳える

16時20分えびの高原温泉ホテル着

翌朝、車に霜が掛かっていた
8時、佐多岬目指して出発

途中、桜島が綺麗に見える

道の駅「根占」付近の道端の畑には
ゴクラクチョウカがたくさん植えられていた

佐多岬の駐車場には大きなガジュマルの木が
茂っていた(11時45分着)

佐多岬展望公園の入場料300円を
払って中に入る

亜熱帯樹林の中を進む

御崎神社にお参り

日本本土最南端・佐多岬で記念撮影

展望台にも寄ってみよう

見晴らしがいい

昨日登った開聞岳が遙か彼方に見える

日本本土最端地四極交流盟約の看板が…

 ヒメノウゼンカズラの蜜を吸う九州南部にしか
見られないツマベニチョウ(褄紅蝶)