イワナシ(岩梨)

北海道(西南部)、本州(日本海側)の山地から亜高山帯の林縁に生育するツツジ科イワナシ属の常緑小低木。茎は赤褐色の粗い毛を持ち、地上を這って広がり、長さは10-25cmになる。葉は短い柄をもって茎に互生し、やや革質になる。葉の形は卵形で先端は尖り、長さ4-10cm、幅2-4cmになり、縁には褐色の粗い毛が生じる。花期は5-6月。枝の先端に総状花序につき、3-8個の淡紅色の花をつける。萼は深く5裂し、長さ1cmの鐘形の花冠をつける。花冠は先端が5裂し広がる。雄蕊は10本ある。果実は緑色から赤褐色の果皮に包まれ、径1cmの扁球形の刮ハとなり、ナシのような甘味があり、食用になる。和名は果実がナシ(梨)に似ていることによる。

7月中旬、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷の新穂高ロープウェイに乗りました。途中の鍋平高原で花散策をして第2ロープウェイにも乗りました。暫く登山道を歩くと可愛い実がたくさん眼につきました。やっと1個だけ花を見つけ、調べてみるとイワナシでした。

2013年7月17日 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂ロープウェイ付近