本州、四国、九州、沖縄の畑や道端、石垣の間などに見られるゴマノハグサ科の2年草。花期は3〜4月。上部の葉腋から長さ約1cmの花柄を出して、淡紅白色に紅紫色のすじのある小さな花を1個つける。名前の由来は、2つ並んだ果実を犬のふぐり(睾丸、陰嚢)に見立ててついた。イヌノフグリは日本産の在来種だが、オオイヌノフグリやタチイヌノフグリ等の帰化植物に追いやられて激減しているとの事なので、なかなかお目に掛かれない。
2月下旬、福岡城趾の堀端を散策していると小さい淡いピンクの花を見つけました。イヌノフグリでした。いつも見るのはオオイヌノフグリばかりでしたか、初めてイヌノフグを見つけて感激しました。福岡城趾のお堀ばたに昔から咲いているのだろう。しばし昔を想い描きました。